エアコンのスリムダクトカバーは塗装できますか?

目次

エアコンのスリムダクトカバーは塗装してはいけない!?

ヘッド部分はシリコンが付着していることが多いです
カバーの内側にはカビが発生していることも
カバーの内側には汚れが多く交換をお勧めします

 エアコンが設置されているお家がほとんどだと思いますが、エアコンの配管が外壁から室外機につながっていると思います。その配管を隠しているのがスリムダクトカバーです。塗装工事の時にこのカバーをどうするかで工事の質が変わります。

 中里塗装ではスリムダクトカバーは一旦取り外します。それはカバーの背面箇所が塗装できないためと、カバーを取り付ける時にビス留めしている穴を補修するためです。またヘッド部分にはシリコンが付着していることが多く、塗装の不具合を起こす要因となるためです。

 塗装時に取り外して、元のカバーを利用することも可能ですが、同じ位置(ビスの穴の位置が同じ)に取り付けるとビス穴が大きくなってしまいビスの効きが悪くなります。また、カバーの内側はカビなどが発生していることがほとんどなので、再利用するのはお勧めしておりません。などの理由により中里塗装ではスリムダクトカバーは基本的に新しい物と交換し、塗装をすることはありません。

塗装するとエアコン交換時に不具合が生じます

スリムダクトカバーを塗装した例
カバー取り外し時の外壁の捲れ
カバーを外さずに塗装した場合

 
 スリムダクトカバーを塗装する理由は取り外しが面倒であり、また美観的に塗るとその時はキレイに見えます。取り外して塗装する方が手間がかかり、多くの塗装業者はカバーを塗っていることと思います。私自身もこれまではカバーを塗装していました。理由は取り外しが面倒であり、またカバーを取り付けるのが苦手だったからです。

 ではなぜ今ではカバーを塗装せずに新しく交換するようになったかというと、その方がお客様のためになるからです。カバーを新しく交換するにしても、カバーの部材費としては1階に設置する場合でせいぜい5000円ほどです。カバーを塗装してしまうとエアコン交換時にカバーが破損したり、外壁に捲れが生じます。塗装工事の時はそれでいいのかもしれませんが、将来お客様が困るのは断言できます。それがわかっていて塗装することはプロとしてできません。

塗装工事の時には確認してください

 スリムダクトカバーを取り外した方が良いということは理解していただけたと思います。塗装工事の前にスリムダクトカバーをどのように扱い外壁塗装を行うのかは確認される方がいいでしょう。カバーを取り外して外壁塗装を行う会社、カバーはそのままで外壁塗装を行いカバーも塗装する会社など様々です。良い業者を選ぶうえでの判断基準にされて良いと私は思います。塗装と言っても、どこまで手間をかけて行うかで質は大きく異なります。はっきり申し上げて、同じ塗料を使用する見積書があっても、内容が同じでは決してありません。

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