コーキングという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、シーリングと同じ意味で用いられています。シーリング工事を専門にしている方はコーキングとは呼ばず、シーリングと呼ぶことが多いです。どのように呼んでいるかで、私はシーリングについて知識のある方なのかを判断しています。
シーリング材にはいくつかの種類があり、それぞれを用途に合わせて使い分けます。

ウレタン系シーリング材

ウレタン系のシーリング材は耐久性が高く、固まると弾力性と密着性があるため、クラックや目地にぴったりフィットします。
とても使いやすいシーリング材なのですが、紫外線に弱く、また密着性から汚れなどを寄せ付けやすいという特徴も持っています。そのため屋外で使用する場合は塗料を塗って保護するのが一般的です。

シリコン系シーリング材

シリコン系のシーリング材は価格がリーズナブルで耐水・耐熱・対候性に優れるという特徴を備えています。充填したあとにシリコンオイルが染み出てくるため、ウレタン系のシーリング材とは異なり、基本的には密着しないため塗装はできません。
主にガラスの目地や、浴室や浴槽などの補修に使われます。一般的に外壁の補修に使うことはありません。ホームセンターでクラック補修について聞くとこのシリコン系シーリング材を勧められますが、塗装業者としてはお勧めしません。用途によって使い分ける必要があります。

アクリル系シーリング材

アクリル系のシーリング材は扱いやすさが特徴です。価格もリーズナブルで、耐久性の面では弱さがあります。塗装やクロス、ALCの目地などの補修に使用するのが一般的です。

変成シリコン系シーリング材

ウレタン樹脂から作られる変成シリコン系シーリング材は対候性を備えさらに塗りやすいことから様々な補修に使われます。
　タイルやコンクリート、ALCなど躯体などで主に使われます。
ウレタンとシリコンの中間的な特徴を持つシーリング材と考えていいと思います。

シーリングを施工する箇所と名称

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