シーリング工事にも認定施工があります

目次

認定施工者って何?

オートンイクシード認定施工者証

 認定施工というのはメーカーがその製品を使用するにあたり、適正な施工ができることを認めているというものです。
塗料などでは例えばGAINAには認定施工者というものがあります。
実はシーリング工事にも認定施工というものがあります。

 当社が主に使用するオート化学工業株式会社様にもその制度があります。
中里塗装では自社でシーリング工事を行っております。
そのシーリング工事の技術を教えていただいた師匠であるSS坂井工業株式会社様で講習会があり、参加し試験に合格して認定施工者に認定していただきました。


サイディングの建物はシーリングが命です

オート化学工業株式会社の施工マニュアルから

 
 現在戸建て住宅の8割ほどがサイディングと呼ばれる建物になります。
サイディングには必ずサイディング板同士のつなぎ目があり、そこにシーリング材が施工されています。
コーキングと呼ぶ場合もありますが、同じ意味合いです。
シーリング材は建物の揺れの影響を受け、ひび割れや剥離が起きると雨漏れします。
10年以上経過しているお家は部分的に必ずそのような症状が現れていることがほとんどです。
そうなる前にシーリング補修を行い、外壁にダメージを受ける前に補修するのが理想です。

塗料にもランクがあるように、シーリング材にもランクがあります


 塗料には現在であればシリコンからフッ素、無機など塗料の耐久性によってランク付けがありますが、シーリング材にも同じように高耐久のものがあります。
オートンイクシードはこれまでの常識を覆すような高耐久のシーリング材で、期待耐用年数は約30年です。
これだけを聞くと30年間シーリングの補修が必要ないと勘違いされてしまうため、私の方から少し説明します。

 オートンイクシードは様々な試験結果から約30年というこれまででは考えられないような長寿命のシーリング材です。
ただし、メーカーへ問い合わせをしたところ30年間シーリング補修が必要ないということではないとの回答です。
誤解を生んでしまうため、そのような記載はしてほしくないと講習会の際に直接抗議をさせていただきました。
これだけを見れば、新築時にイクシードを施工した場合、今後30年間は塗装工事の際はシーリング補修が必要ないと思われてしまいます。

 私の経験からして、30年間シーリング補修が必要ないというのは考えられません。
施工する技術なども当然影響しますが、建物の揺れの影響などもそれぞれ異なります。
目地幅の大きさや開口部にハットジョイナーが施工されているかなども建物によって違い、それらはシーリングの寿命に大きく影響します。

 塗料でも30年の耐久性があるなど過剰な表現をしているものを見かけますが、30年間塗装が必要ないということではありません。
その点に騙されないようにしてください。
そのようなものは存在せず、仮に存在すれば塗料メーカーも材料が売れなくなり、また施工業者も仕事がなくなります。
基本的にそのような技術があったとしても、まず商品として販売されることはないと思います。
過剰な営業トークなどに騙されず、冷静になって工事をご検討ください。
基本的に10年サイクルで塗装工事は必要と考えています。

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