屋根:カラーベスト/外壁:サイディング

BEFORE

AFTER

目次

最初にまずは高圧洗浄します

屋根

屋根に付着した苔や埃などの汚れを洗い落とします。

外壁

外壁に付着した苔や埃の汚れを洗い落とします。外壁にチョーキング現象(触ると白いチョークの粉のようなものが付着する現象)が見られる場合はしっかり高圧洗浄する必要があります。

外壁は塗装前にシーリング補修をします

シーリングの補修です。コーキングとも呼びます。サイディングのお家の場合はシーリングの補修が必要です。当社ではオート化学工業のシーリング材を使用します。塗料については気にされることが多いですが、サイディングの場合シーリングが最も大切です。オート化学工業のシーリング材は高耐久、高対候性の良質なものです。

屋根塗装の流れ

下塗り

細かい箇所を刷毛で塗装

屋根の塗装です。スレート屋根の場合、大きく分けて2つあります。アスベストが含有されているものと、アスベストの入っていないノンアスベストのタイプです。築年数古い場合はほとんどがアスベスト含有のもので、2006年にアスベスト含有物は全面禁止になりました。2006年以降に建てられたお家のスレート屋根はノンアスベストタイプです。日本ペイントのファイン浸透シーラーを使用します。刷毛で先に細かい箇所を塗装します。

ローラーで全体的に塗装

ローラーで全体的に塗装していきます。築10年ほどであれば通常通り1度の下塗りで可能ですが、築13年を超えて初めての塗装の場合、下塗りを2度行うことをお勧めします。それは劣化のため塗料を吸い込むためです。この吸い込みが止まるまで下塗りを行う必要があります。

【ご参考】下塗り後の状態(1回塗りと2回塗りの違い)

■下塗り1回後

このお家は築17年で下塗りを1度行った状態です。吸い込みにムラがあるのがわかります。下塗りというのは塗料の密着を良くするために行います。それが不十分の場合、塗膜の捲れが将来起こる可能性があります。塗装は捲れたら再度塗装するというような簡単なものではありません。

■下塗り2回後

下塗りを2度行った状態です。濡れているような感じに見えます。これがメーカーのカタログに記載がある濡れ感というものです。吸い込みが抑えられた状態で、この状態にすることで初めて塗装が可能です。

縁切り

縁切りです。タスペーサーを差します。スレート屋根の場合、塗装することで重なり箇所が密着してしまい通気の確保ができなくなります。それを防ぐためにタスペーサーという部材を差すことで隙間を作ります。エスパッターと呼ばれる道具を使いスレート屋根を持ち上げて差します。

中塗り

中塗りです。日本ペイントのファインパーフェクトベストを塗布します。下塗り同様に刷毛で先に細かい箇所を塗装し、ローラーで全体的に塗装します。同じ作業を2度繰り返し、2度目の塗装を上塗りと言います。1日しっかり乾燥させてから上塗りを行います。

上塗り

上塗りです。2度塗りしています。スレート屋根の場合は一般的に3回塗りで仕上げが可能です。ただ劣化状況などによっては下塗りを2度行い計4回塗りする場合があります。

外壁塗装の流れ

下塗り

外壁の下塗りです。下塗りというのは最初に行う塗装のことです。今回はGAINAという塗料を使用するため、専用の下塗り材ガイナマルチプライマーを塗布します。サイディング板にもたくさんの種類があり、多くは高意匠サイディングと呼ばれるものです。寿命を長くさせるために表面に撥水や親水処理が施され、チョーキング現象などが起きにくいのが特徴です。その反面、塗料が密着しにくいという欠点に変わり、通常の塗装では塗膜が捲れるなどトラブルも発生しております。現在はそういった高意匠サイディングに対応した下塗り材が販売されておりますので、その心配はありません。

中塗り

中塗りです。GAINAを塗布します。日進産業のGAINAは夏は涼しく、冬は暖かいという魔法のような塗料です。通常2回塗りですが、GAINAは規定量を塗布しなければその効果は得られません。厚塗りすると割れが発生しやすい塗料のため、規定量塗布のためGAINAを3回に分けて塗布します。

上塗り(1回目)

上塗りです。厚塗りしないよう注意します。

上塗り(2回目)

上塗り2回目(計3回目)です。これで規定量塗布が完了しました。

まとめ

 築10年の状態は良いお家です。日当たりの良い南面は良く見ると外壁に薄いクラック(ひび割れ)が見られ、それが気になり塗装することになりました。
屋根は日本ペイントのファインパーフェクトベストで塗装。ノンアスベストタイプの屋根ですが、割れなどもほとんどなく良好な状態でした。
 外壁はピカピカするのが嫌だということで、艶消し塗料を希望されました。艶消し塗料は汚れ安いというのが欠点です。そこでGAINAをお勧めさせていただきました。
 GAINAは夏は涼しく冬は暖かいという魔法のような塗料です。唯一の欠点は艶消し塗料のため汚れやすいということです。塗装は美観的なものがほとんどですが、これからは遮熱や断熱といった快適性も求められています。
 GAINAは他の塗料に比べて高額になりますが、普及し始め発売当初に比べれば安く手に入るようになりました。また中里塗装も日進関西さんから施工店として認めていただいたこともあり注目されています。
 GAINAを販売しているメーカーさんのお家は10年経っても塗装時と見た目がほとんど変わらないとお話しているのが印象的でした。

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